先日、給湯器交換で伺ったお宅で、考えさせられる話を聞きました。
そのお宅では少し前に、浴室乾燥機の交換工事が行われていました。
作業中に工具を浴槽に落としてしまい、浴槽には目視ではっきり分かる傷が残ってしまったそうです。
事故自体についての説明はありましたが、
その後のやり取りに、どこか引っかかる点があったといいます。
ミスは説明されたが、話は“その場で終わる方向”へ
現場では、
「使用には問題ありません」
「機能的には支障はありません」
といった説明が続いたそうです。
さらに最終的には、
「保険等での対応は出来ません」
という説明があり、
補修や交換についての具体的な話は、そのまま進まない状態になっていました。
結果として、
- 浴槽の傷は残ったまま
- 工事は完了扱い
- その後の正式な対応の案内もない
という形になってしまったとのことです。
気になったのは、ミスそのものより「収め方」
この話を聞いて感じたのは、
ミスの大小よりも、対応が「現場で収める方向」に流れていたことでした。
設備工事の現場では、
トラブルが起きた際に、
- 工事を止めずに終わらせたい
- 話が大きくなるのを避けたい
- その場で納得してもらえれば、という空気
が生まれることがあります。
ただ、それはあくまで施工側の事情です。
「使える」と「元の状態に戻す」は別の話です
よくある説明のひとつが、
「使えるから問題ない」というものです。
ですが、
- 問題なく使えるか
- 元の状態を損なっていないか
この2つは、まったく別の話です。
施工中の不注意で設備を傷つけた場合、
補修や交換など、原状回復について検討されるのが本来の流れです。
説明だけで終わり、
対応が曖昧なままになるのは、決して理想的とは言えません。
施主が遠慮する必要はありません
工事が終わったあとだと、
「今さら言ってもいいのかな」
「大ごとにしたくないし…」「家も知られてるし怖い」
そう感じてしまう方も多いと思います。
ただ、今回のようなケースは
クレームではなく、正当な相談です。
特に大切なのは、
元請け(契約の窓口になっている会社)に、きちんと伝えることです。
現場で作業した人と、
契約上の責任を負う会社は、別であることも少なくありません。
元請けに伝える際のポイント
難しく考える必要はありません。
次の点を、事実として伝えれば十分です。
- 作業中に工具を落としたこと
- 浴槽に傷が残っていること
- 「保険等での対応は出来ない」と説明を受けたこと
- 補修や交換について、正式な案内がないこと
そのうえで、
「補修、もしくは交換を含めた対応を検討してほしい」
と、落ち着いて伝えることが大切です。
まとめ:その場の説明で終わらせないために
現場で起きたミスを、
説明だけで収めようとする対応は、珍しいことではありません。
ただし、それによって
施主が不利益を受ける形になるのであれば、
そのまま受け入れる必要はありません。
- 現場で完結した説明
- 「対応は出来ない」という言葉
- それでも残る設備の傷
少しでも違和感があるなら、
一度立ち止まって、元請けに相談してみてください。
現場を知る立場として、
これは泣き寝入りする話ではないと感じています。



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