仕組みと“実は知られていない注意点”
浴室やシャワーで使われている
サーモスタット混合水栓。
「設定した温度でお湯が出る便利な水栓」
というイメージが強いですが、
実は給湯器の設定や使い方次第で寿命や快適さが大きく変わる設備でもあります。
サーモスタット混合水栓の基本構造

この図のように、サーモスタット混合水栓は
- 給湯器から来る「お湯」
- 水道から来る「水」
この2つを内部で自動的に混ぜ、
設定した温度になるよう調整しています。
中には「感温体(サーモユニット)」があり、
水温の変化を感知して
お湯側・水側の通路を細かく動かしています。
実はかなり精密な部品
サーモスタット混合水栓は、
見た目はシンプルですが中身は精密。
- 温度変化
- 圧力変化
- 流量の変化
これらを常に監視しながら
ミリ単位で調整を続けています。
つまり
条件が悪いと、ずっと無理をさせている状態になります。
給湯器の設定温度が低すぎると起きること
よくある設定が
「給湯器40℃」
一見エコですが、
サーモスタット的にはかなり苦しい設定。
理由は👇
- 水栓は「熱めのお湯を水で下げる」前提の構造
- 給湯温度が低いと水側をほぼ止める
- 調整の余裕がなくなる
結果として
- 温度が安定しにくい
- 少し水圧が変わるだけでぬるくなる
- 内部部品の劣化が早まる
という状態になります。
水圧変動に弱い理由
サーモスタット混合水栓は
お湯と水の圧力差にも影響を受けます。
例えば👇
- トイレを流す
- 洗濯機が給水する
- キッチンで水を使う
水側の圧力が下がると、
相対的にお湯が強くなり、
一瞬「熱っ!」となることも。
このたびに水栓は調整を繰り返し、
内部に負担がかかります。
エコジョーズとの組み合わせで起きやすい症状
最近多いのが
エコジョーズ+サーモスタット混合水栓の組み合わせ。
エコジョーズは
低流量になると燃焼が止まりやすく、
- シャワーを弱める
- 節水シャワーヘッドを使う
こうした使い方で
- お湯が止まる
- 再点火
- 温度がブレる
という現象が起きます。
この変化をサーモスタットが追いかけるため、
水栓が悪いように見えて
実は給湯器側の特性が原因というケースも多いです。
フィルター詰まりも見落としがち
温度が安定しない原因として多いのが👇
- 水栓のストレーナー詰まり
- 給湯器の給水フィルター詰まり
水だけ弱くなると、
サーモスタットが誤作動しやすくなります。
「故障かな?」と思う前に
一度チェックしたいポイントです。
設備屋的おすすめ設定
長持ち・安定を考えるなら👇
- 給湯器設定:50〜60℃
- 温度調整:水栓側で行う
この使い方が
サーモスタット混合水栓にも
給湯器にもやさしい設定です。
まとめ
- サーモスタット混合水栓は精密機器
- 給湯温度・圧力・流量の影響を受けやすい
- 水栓単体で原因を判断すると見誤ることがある
「水栓が悪い」の前に、
給湯器設定と使い方を見直すことが大切です.



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